チベット難民の学校の現状

チベット難民の子供たちの通う学校は、大きく分けて三つありどの学校にでも通うことができるといいいます。
一つめの、中央チベット学校府(インド政府管理下の学校)は規模も大きく、12学年まである学校が全31校中8校あり生徒数は約12,000人。その中の5校が寄宿制で約1700名の子供たちが学んでいる。350名をインド政府が、残り1350名をチベット文部省を通して各国の人たちが補助金を援助しています。    
二つめの、自治学校は、 SOSインターナショナルなど、大きな国際組織の援助で成り立っていて、
全21校で、約10,000人の子供たちが学んでいる。その中で12学年まであるのは2校で10学年以上あるのが3校です。
三つめの、チベット文部省学校(チベット文部省管理運営下の学校)は、やすらぎ研究所のような民間のボランティア団体・個人の援助ににより成り立っていて全33校に約4,800人の子供たちが通っています。
10学年まであるのが2校のみで、このポアンタ・サヒブ校は、チベット文部省学校に属していて最高12学年まであって全校生徒は約400名です。
チベットの子供たちは里親が決まらないと学校に通えないため、年齢と学年は、必ずしも一致するわけではないそうです。
里親についてもらったときから一年生、そして12年生で卒業、さらに、勉強を続けたい子は、短大や大学、専門学校にも進学することはできますが、もちろんそれは奨学金に頼らざるを得ません。また12学年までない学校に通っている子供は、12学年まである学校に転校しなければなりません。

ポアンタ・サヒブ校を見学して              

朝食の後、 校長先生が学校を案内していただきました。
ちょうど校庭に全校生徒が集まって朝礼しているところでした。
お揃いの水色のシャツに黄色と緑の縞模様のネクタイ、グレーのズボンにスカート姿の子供たち、みんな制服が良く似合っています。
チベットの祈りの歌のようなものを生徒たちは、元気に歌っていました。
6歳ぐらいから15〜16歳ぐらいの生徒たちが学校の寄宿舎で生活しています。
寄宿舎は、男女に別れていて、とてもきれいで1つの部屋に2段べットが10個ぐらい並んでいました。
トイレも、おもっていたよりずっとずっときれいに清掃されていました。(インドのトイレは汚いのです。)
建築中の寄宿舎も案内していただきました。
今、日本の援助で新しい女子寮が建築中で現在使われている女子寮が男子寮になるそうです。
新しい寄宿舎を、みんなきっと楽しみにしているのでしょう。暖かい日差しが差し込む窓から少女たちの笑い声が聞こえてきそうです。
その日はちょうど試験日で、教室の入り口で生徒たちが先生に持ち物のチェックを受けていました。
教室の中に持って入れるものは、筆記用具のみ、生徒たちの緊張が、伝わってきます。
試験が始まると子供たちは、一生懸命、答案用紙に答えを書いていました。
 低学年の子供たちは、試験はないらしく校庭の草の上に座り、絵を書いたり本を読んだりしています。
青空の下、太陽の光を浴びながら楽しげに勉強しているのを見てとても懐かしく忘れかけていた自分の幼い時の記憶がよみがえって来ました。
「こんにちわ」と私が近づいていくと照れくさそうに笑います。それがまた、とてもかわいいのです。
ふと、6歳くらいの女の子が目につきました。
まだ、このくらいの歳だと両親が恋しいのもあたりまえなはずです、 親指をずっとしゃぶっているのでした。
彼女が、両親の元に帰れるのは、まとまった休みの日だけなのだろうと思うとかわいそうになりました。
今のチベットの状況では、どうしようもないことかもしれないけれど、子供たちが家族と供に暮らし、家族の元から学校に通える日が早く来ることを私は願いました。
学校の施設は、教室を始め、校長室、職員室、事務室、生物室、科学実験室、物理実験室、図書室、美術、工芸室、保険室などがあり、多くのチベットを愛する人々によって建てられました。
長い道のり、ここまで来てヤンチェンには逢えなかったけれどポアンタ・サヒブ校の純粋で輝いている子供たちに会えて本当に良かったと思いました。

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