やっと着いたポアンタ・サヒブ

結局8時間 かかってポアンタ・サヒブに着いた時には、あたりはもうすでに薄暗くなっていました。
「チベタンスクールがどこにあるか知りませんか?」と道行く人に尋ねましたが、インドでは何事も1回で済んだためしがありません。
聞く人ごとに同じ答えが返ってこないのです。
案の定、行ったり来たりして振り回されてしまいました。
なるべく人相が良くて人当たりのよさそうなインド人を見つけて聞いてみました。
何回か繰り返す度に動物的直感ともいうべきか、段々にどういう人に聞けばいいかが不思議とわかってくるのです。
 そして学校は、5キロほど戻った所にあることがわかりました。
のどかに広がる田園風景、、その中に学校はありました。
私たちに気づいた何人かの生徒がニコニコしながら後を追いかけてきました。
私は「まちがいなく、ここだわ」と心のなかでつぶやきました。
 タクシーから下りると、ひとなつこそうな 子供たちが私のまわりに 集まってきました。
運転手にお金を渡して「ありがとう。さようなら」とお礼の言葉を言いいました。
何事もなく無事に着いた喜びと、長距離を走り続けてくれた運転手さんに対して感謝の気持ちでいっぱいで、シムラまでの帰りの安全を祈りつつ、小さくなっていく車のライトをいつまでも見送りました。
 チベットの人は日本人と顔だちがソックリで会うとなぜかホッとするものがあります。
見慣れた顔になぜかしら妙に安心感がわき、私の心の境界線は外れていました。
 校長先生は外出中でしたが奥さんが塩とバターでつくったチベットのお茶をいれて私たちをもてなしてくれました。
これはバター茶といわれているもので、何とも表現しがたい味ででした。
それでも、ついつい、おいしいと答えてしまうのは良い子を演じてしまう私の条件付けからでしょうか。

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